工場見学予約

調達業務の効率化が進まない理由とは?中小製造業が陥る5つの課題と改善方法

ひつじ〜ぬ
ひつじ〜ぬ
前回この部品、どこに、いくらで発注したっけ…
ひつじ〜ぬ
ひつじ〜ぬ
先週おくった見積り依頼、返事が来ていないのはどこだっけ…

製造業の調達担当者なら、一度はこうした確認作業に時間を取られた経験があるのではないでしょうか。実際、受注生産や一品ものを扱う中小製造業では、案件ごとに仕様が異なるため、過去の実績や取引先とのやり取りを探す作業がどうしても発生します。

そこで本記事では、調達業務の効率化がなぜ進みにくいのか、その原因を整理したうえで、目指すべき状態と具体的な解決の考え方を解説します。

本記事を読むことで、自社の調達業務の課題を整理し、効率化に向けた改善のポイントが分かります。

調達クラウド|SellBOT

その「探す」「気づく」「思い出す」時間、仕組み化でゼロに近づけませんか?

AI類似図面検索とクラウドEDIで、過去の発注先・価格・納期をすぐに呼び出し、見積り依頼の抜け漏れも可視化。図面検索時間90%減を実現した製造業の実例あり。


調達クラウドの機能を見てみる


無料デモ実演あり・30秒で申し込み完了

株式会社REVOX担当者

この記事を書いた人

株式会社REVOX担当者

マーケティング担当 朝波 義直(あさなみ・よしなお)

製造業向けクラウドサービス「SellBOT」のマーケティングを担当。カスタマーサクセス業務や顧客データ運用に携わった経験を活かし、現在は製造業の調達業務・見積り・図面管理を中心に、AI・DXを活用した業務効率化や属人化解消について情報を発信しています。

製造業の現場で起こる業務課題を整理し、実務に取り入れやすい形で分かりやすく伝えることを大切にしています。

目次

調達業務の効率化が進まない理由|中小製造業に共通する5つの課題

中小製造業では、調達業務は「Excel+メール+担当者の記憶」で、業務が回っていると聞きます。このような運用方法では、案件数が増えたときに、次のような課題が発生しがちです。

過去の発注先・価格・納期を確認するのに時間がかかる

受注生産・多品種少量の現場では、同じような部品でも案件ごとに仕様が異なります。

特に、数年に一度しか発注しない特注品では、担当者自身も細部を覚えておらず、メールの検索窓に取引先名や品名を入力して過去のやり取りを検索するところから作業が始まります。さらに、件名や本文に手がかりが少ないと、何十件ものメールを一つずつ開いて確認する羽目になり、それだけで半日近くかかってしまうことも珍しくありません。

また、Excelの管理表を見ても、担当者ごとに入力ルールが微妙に異なっていたり、更新が追いついていなかったりすると、記載されている価格や納期をそのまま信用してよいのか判断に迷う場面も出てきます。

こうした「探す」「確認する」時間は、案件が増えるほど積み重なり、本来注力すべき価格交渉や仕入先の開拓といった、より付加価値の高い業務を圧迫していきます。

得意先・品質・納期のクセが担当者の記憶に依存している

ひつじ〜ぬ
ひつじ〜ぬ
この仕入先は急な短納期にも対応してくれるけど、材質によって精度にばらつきが出やすいんだよなぁ…
ひつじ〜ぬ
ひつじ〜ぬ
この会社は価格は高めだけど、対応が丁寧だからいいんだよね

こうした情報は、マニュアル化されにくく、ベテラン担当者の頭の中にだけ蓄積されがちです。日々の取引の中で自然と身についていく暗黙知だからこそ、本人にとっては当たり前すぎて、あえて言語化・共有する機会も生まれにくいという側面があります。

結果として、担当者が異動・休職・退職した際に、後任者は同じ精度で仕入先を選定できず、品質トラブルや納期遅延につながるリスクも高まります。また、新人担当者にとっても、頼れる資料がないまま経験だけで判断を積み重ねていくことになり、独り立ちまでに時間がかかる原因にもなります。

見積り回答待ちのフォロー漏れが起きやすい

依頼先が1〜2社であれば、担当者の記憶だけでも管理できます。しかし、相見積りのために5社、10社と依頼先を増やすようになると、「どの案件を」「いつ」「どこに依頼したか」を頭の中だけで管理するのは現実的ではなくなります。それでも、Excelの管理表に依頼日を記録していても、日々の業務に追われる中でこまめに見返す余裕がなく、気づいたときには依頼から1週間以上が経過していた、ということも起こり得ます。

繁忙期は依頼件数が一気に増えるため、フォロー漏れのリスクも比例して高まります。そのため、回答が遅れている先への催促が遅れれば、結果として自社の生産計画やお客様への納期回答にも影響が及びかねません。

図面・発注情報がつながっておらず二重管理・転記が発生する

図面は共有フォルダやファイルサーバーで管理し、発注実績はExcelに入力し、仕入先とのやり取りはメールソフトの中に残っている——という状態では、一つの案件について確認するだけでも、複数のツールを行き来する必要があります。また、新しい案件を登録する際にも、図面の情報を見ながらExcelに図番や品名、数量を手入力することになり、この転記作業そのものに一定の時間がかかります。

転記の回数が増えれば増えるほど、入力ミスや、Excelとメールとで内容が食い違うといった問題も起こりやすくなります。後から「どちらが正しい情報か」を確認する二度手間も発生し、確認作業がさらに確認作業を呼ぶという悪循環に陥りがちです。

電話・FAXでの例外対応がシステムの外に散らばる

通常の見積り依頼はメールで行っていても、仕入先の設備トラブルや急な材料調達の都合による緊急の見積り依頼、納期の再調整といった連絡は、電話やFAXで飛び込んでくることが少なくありません。こうしたやり取りは、対応した担当者のメモや記憶に残るだけで、Excelや正式な記録として残されないまま流れてしまうケースが多いのが実情です。

結果として、後日同じような案件が発生した際に「あのときどう対応したか」を思い出せず、経緯を確認しようにも手がかりがない、という状況に陥ります。担当者本人であれば覚えていても、他のメンバーには一切共有されていない、ということも珍しくありません。

調達業務を効率化するとはどのような状態を指すのか

前章で挙げた5つの課題は、それぞれ裏返すと、効率化された調達業務の条件になります。ここで重要なのは、効率化を「ツールを入れること」自体と捉えないことです。つまり、ツールはあくまで手段であり、目指すべきはその先にある5つの状態です。ここでは、それぞれを具体的な業務シーンに落とし込んで整理します。

探さずに判断できる

過去の発注先・価格・納期を、都度探し回ることなく確認できる状態です。たとえば新しい図面を受け取った時点で、類似する過去案件の発注先・価格帯・納期実績が自然と手元に集まっている、というイメージに近いものです。

この状態が実現すると、メールの受信フォルダを取引先名や日付で検索し直したり、Excelの別シートを開いて突き合わせたりする作業そのものが不要になります。その結果、見積りを依頼する前の「下調べ」に費やしていた時間が減る分、担当者は仕入先との交渉や価格の妥当性検討といった、より判断力が求められる業務に時間を使えるようになります。

抜け漏れが起きない

見積りの未回答や納期の遅延を、一覧などで把握できる状態です。依頼件数が10件、20件と増えても、「未回答」「回答済み」「要確認」といったステータスが可視化されていれば、案件ごとにメールを見返して抜け漏れを確認する必要がなくなります。

さらに、対応期限が近い案件や、返信のない仕入先が自然と目に入ってくる仕組みがあることで、繁忙期に依頼件数が急増しても、催促漏れによる納期遅延や信用低下のリスクを抑えられます。つまり、「気づいたら期限を過ぎていた」という事態を、個人の注意力ではなく仕組みで防げる状態です。

属人化しない

担当者が変わっても、同じ基準・同じ品質で判断できる状態です。「この仕入先は短納期対応に強い」「この材質・形状はこの会社が得意」といった情報が、特定のベテラン担当者の頭の中にだけあるのではなく、誰でも参照できる形で蓄積されています。

結果として、新人や異動してきたばかりの担当者でも、過去の実績を参照しながら判断ができます。急な休職や退職があっても調達業務が止まらないという点で、単なる業務効率化にとどまらず、事業継続性(BCP)の観点からも意味のある状態だといえます。

例外があっても情報が散らばらない

仕入先の都合による緊急の見積り依頼や納期調整が、電話やFAXで発生した場合でも、最低限の情報がどこかに記録として残り、後から経緯を追える状態です。

すべてのやり取りをシステム上で完結させる必要はありません。むしろ、例外対応が発生したという事実と要点だけでも残しておくことで、担当者本人しか経緯を知らないという状況を避けられ、後任者への引き継ぎもスムーズになります。

現場が無理なく続けられる

「入力項目を増やして精度を上げる」のではなく、「今より少ない手間で、今と同じかそれ以上の精度で判断できる」ことを目指す状態です。更新するタイミングを「見積り依頼時」「受注確定時」など決まったポイントに絞り込むことで、日々の業務フローに無理なく組み込まれます。

一方で、運用ルールが複雑になるほど形骸化しやすく、結局は元のExcel・メール運用に戻ってしまうケースも少なくありません。だからこそ、”確認は減るが入力は増えない”設計になっているかどうかを、効率化の仕組みを検討する段階から重視する必要があります。

調達業務の効率化はExcel運用のままで実現できるのか

ここまで読んで、「うちも同じような課題を抱えている」と感じつつも、「今のExcel運用を工夫すれば解決できるのではないか」と考える方もいるでしょう。実際、Excelには優れた面もあります。まずは、Excel運用でどこまで対応でき、どこから対応が難しくなるのかを整理していきます。

Excelで十分に対応できること

発注実績を表形式で記録・保存することは、Excelが得意とする領域です。関数やフィルタ機能を使えば、ある程度の検索や並び替えもできますし、案件数・仕入先数が少ないうちは、担当者一人が全体を把握して無理なく運用できます。さらに、導入コストがかからず、使い慣れているというのも実務上の大きな利点です。

Excelでは構造的に対応が難しいこと

一方で、案件数や仕入先数が増えるにつれて、Excelの仕組みだけでは対応しづらくなる領域があります。

  • 図面・案件と発注情報の自動的な紐づけ:類似案件を見つけるには、都度手作業で検索したり、別シートを突き合わせたりする必要があり、ファイルが増えるほど破綻しやすくなります。
  • 見積り未回答の自動的な検知:Excelは「今、何を確認すべきか」を能動的に知らせてくれません。担当者が自分から見に行かない限り、抜け漏れには気づけません。
  • 複数人による同時更新:担当者が複数いる場合、ファイルの競合や、更新前のバージョンを見てしまうことによる情報の食い違いが起きやすくなります。
  • 電話・FAXなどシステム外の情報の記録:記録を残すかどうかが個人の判断に委ねられがちで、ルールとして定着しにくい領域です。

これらは、Excelという表計算ソフトの機能が不足しているというより、「複数人が並行して更新し、通知や紐づけを自動で行う」という仕組みそのものが必要になっている、と捉えるほうが実態に近いといえます。つまり、案件数が少ないうちは気づきにくいものの、依頼件数や取引先が増えるほど、検索する・気づく・紐づけるという作業量は緩やかにではなく、加速度的に増えていきます。

そこで、Excel運用を続けるか、仕組みを見直すかを判断する一つの目安は、「今の課題が、担当者の工夫や運用ルールの徹底で解決できるものか、それとも仕組み自体を変えない限り解決しないものか」を切り分けて考えることです。次章では、その切り分けに役立つ3つの視点を紹介します。

調達業務を効率化するために押さえておきたい3つの視点

Excel運用の限界は、突き詰めると「情報が分散していること」と「気づきが自動化されていないこと」の2つに集約されます。そこで、この2つを解消するために、調達業務を効率化する際に押さえておきたい3つの視点を整理します。これは、この後で紹介するツールに限らず、どのような仕組みを検討する場合にも使える判断基準になります。

視点1:情報を一元化する

図面、発注情報、仕入先とのやり取りを、それぞれ別々の場所で管理するのではなく、案件や図面を起点につなげておくことです。「この図面を見れば、過去の発注実績もやり取りの経緯も分かる」状態を作ることで、探す作業そのものをなくします。

ただし、すべての情報を一つのシステムに入れ切る必要はありません。重要なのは、案件を起点に「どこを見れば分かるか」が、担当者の誰にとっても明確になっていることです。

視点2:進捗とフォロー漏れを見える化する

依頼した見積りが今どのような状態か(未回答・回答済み・要確認)を、一覧で把握できるようにすることです。「担当者が案件ごとに思い出して確認しに行く」運用から、「対応すべき案件が自然と目に入る」運用に変えることで、催促漏れや納期遅延のリスクを、個人の注意力ではなく仕組みとして減らせます。

視点3:入力を増やさず、確認の手間を減らす設計にする

効率化のための仕組みを取り入れた結果、かえって入力の手間が増えてしまっては本末転倒です。そこで、案件登録時や見積り依頼時など、もともと発生している作業のタイミングに乗せて情報が記録される設計になっているかを確認することが重要です。「入力が増える」のではなく「確認が減る」と感じられるかどうかが、現場に定着するかどうかの分かれ目になります。

これら3つの視点は、必ずしも特別なシステムがなければ実現できないものではありません。ただし、案件数や仕入先数が一定以上になると、こうした状態を担当者の工夫だけで維持し続けるのは難しくなります。そこで次章では、これらの視点を踏まえたうえで、調達業務の効率化を支援するクラウドサービス「SellBOT」を紹介します。

調達業務の効率化を支援するクラウドサービス「SellBOT」とは

ここまで整理してきた3つの視点「情報の一元化」「進捗の見える化」「入力を増やさない設計」を実際の機能として形にしたのが、株式会社REVOXが提供する製造業DXクラウドサービス「SellBOT」です。SellBOTは、見積り・受注・設計・調達という、図面を起点とする一連の業務をAIとクラウドで支援するサービスで、その中でも調達担当者向けに用意されているのが「調達クラウド」という機能です。ここでは、調達業務の効率化に直結する特徴を紹介します。

AI類似図面検索で、過去実績をすぐに見つけられる

類似図面AI検索

新しく受け取った図面をアップロードすると、AIが図面の形状を認識し、社内に蓄積された過去の類似図面を自動で探し出します。図面の書き方や形式が多少異なっていても、AIが形状ベースで判別するため、担当者の記憶や勘に頼らずに「これに近い案件は過去になかったか」をすぐに確認できます。結果として、フォルダを開いて目視で確認する、詳しい担当者に聞いて回るといった作業が減り、検索時間そのものを短縮できます。

クラウドEDIで、見積り依頼から受発注までを一元管理

クラウドEDI

従来メールやFAXでやり取りしていた見積り依頼から受発注までのプロセスを、SellBOT上に集約できます。仕入先ごとの進捗状況が一覧で分かるようになるため、「どこにまだ返事をもらっていないか」を都度メールを見返して確認する必要がなくなります。さらに、進捗が仕入先側からも確認できる仕組みのため、状況確認のための個別のやり取り自体を減らせます。

AIテキスト抽出・解析で、図面情報の転記作業を自動化

AI-OCR抽出機能

図面をアップロードするだけで、AIが材質・図番・数量といったテキスト情報を自動で読み取り、項目ごとに整理してくれます。また、図面と発注実績(価格・時期・取引先)を紐づけて管理できるため、Excelとメール、フォルダを行き来しながら同じ情報を何度も手入力するという作業自体を減らせます。

キーワード消去機能で、複数社への見積り依頼も安心して行える

AIキーワード消去機能

キーワードは黄色マーカーで秘匿されます。

図面内に含まれる取引先名などの情報を、あらかじめ登録しておくことでAIが自動的に秘匿できる機能です。そのため、複数の仕入先に相見積りを依頼する際も、機密情報を保ったまま図面を共有できます。

クラウド対応で、場所を選ばず同じ情報にアクセスできる

SellBOT画面イメージ

PC・タブレット・スマートフォンから利用できるクラウドサービスのため、外出先や出張先からでも過去の実績を確認しながら見積り依頼や発注状況の確認ができます。これにより、特定の担当者のPCやローカルファイルにしか情報が残らない状態を避けられ、属人化しない運用につながります。

こうして見ると、これらの機能は、前章で挙げた「情報を一元化する」「進捗を見える化する」「入力を増やさず確認の手間を減らす」という3つの視点に沿って設計されていることが分かります。実際にどのような業務の変化につながるのか、次章では具体的な活用イメージを紹介します。


製造業DXクラウドサービス「SellBOT」の詳細はこちら →

SellBOT導入で調達業務の効率化はどう進むのか|活用イメージ

ここまで紹介した機能が、実際の業務ではどのような変化につながるのか。SellBOTを導入した企業の事例から見てみましょう。

株式会社ファム様(大阪府・計測器設計/製作・従業員10名)の事例

計測器の設計・製作を手がける株式会社ファム様は、2024年10月にSellBOTを導入されました。

導入前の課題:同社は特注品を扱うことが多く、数年に一度というペースでリピート注文が入ります。そのたびに過去の図面を探す必要がありましたが、頼れるのは担当者の記憶とわずかな記録のみでした。この図面検索の非効率さが業務の課題となっており、担当者が異動・退職すると過去の案件の詳細が誰にも分からなくなるというリスクを抱えておられました。さらに、見積り作成の際にも、類似案件を探す手間に加え、図番や品名を一つひとつ手入力し、マーカーで二重チェックするなど、多くの時間と労力がかかっていたといいます。

導入後の効果:外注手配のために図面の検索は、長い時で30分ほどかかっていたものが、SellBOT導入後は平均3分程度に短縮されました。約10分の1の時間短縮です。また、類似案件の有無によって手配日数が変わる業務では、以前は3日かかっていたものが1日で完了するケースも出てきており、業務によっては約3分の1にまで短縮されています。さらに、見積り作成にかかる時間も、従来の3分の1以下になったとの声をいただきました。

図面情報の手入力が不要になったことで見積書の作成ミス自体がなくなり、二重チェックの負担からも解放。さらに、OCRの読み取り精度の高さも挙げられています。手書きのメモを含む紙媒体の情報も高精度でデジタル化され、検索対象にできるようになったとのことです。加えて、「SellBOTで見つからなければ、それ以上探す必要はない」という明確な判断基準ができたことで、無駄な探索時間だけでなく心理的な負担も軽減されたと語られています。

同社の事例は見積り対応の効率化が中心ですが、「外注手配のために図面を探す時間が10分の1になった」という結果は、外注加工や購入品の手配を担う調達担当者にとっても当てはまる変化です。つまり、担当者の記憶に依存せず、誰でも同じ情報にすぐたどり着けるようになるという点は、調達業務における属人化の解消や、確認作業の削減と直接つながっています。

導入事例「記憶頼り脱却、図面検索時間90%減 〜SellBOTで加速する提案力と成長戦略〜」(株式会社ファム様)

こうした効果は、どのツールを選んでも同じように得られるわけではありません。そこで次章では、調達業務効率化ツールを選ぶ際に確認しておきたい比較ポイントと注意点を整理します。

調達業務効率化ツールを選ぶときの比較ポイントと注意点

調達業務を効率化するためのツールは複数存在し、機能や料金体系もさまざまです。どれを選んでも同じ効果が得られるわけではないため、次の5つの視点で比較検討することをおすすめします。

自社の発注方式(一品もの・多品種少量)に対応できるか

量産品を中心に扱う企業であれば、型番や品番で検索できるマスタ管理型のツールでも十分に機能します。しかし、受注生産や一品ものを扱う企業では、同じような部品であっても案件ごとに寸法や仕様が微妙に異なるため、品番や図面名だけを頼りにした検索では、過去の類似案件になかなかたどり着けません。

また、図面の命名ルールが担当者によってばらついていたり、同じ部品でも案件ごとに呼び方が違ったりすることも珍しくなく、キーワード検索型のツールでは、そもそも検索に引っかからないというケースも起こり得ます。そのため、図面の形状そのものをAIが認識し、類似案件を探し出せるかどうかは、多品種少量生産の現場にとって特に重要な確認ポイントです。あわせて、自社で扱う図面が2D中心か3Dも含むか、対応しているファイル形式は何かも、事前に確認しておきたい点です。

既存のExcel・メール運用からの移行負荷

新しい仕組みを導入する際、多くの企業が懸念するのが「これまで蓄積してきたExcelの発注履歴データをどう移行するか」という点です。過去数年分のデータを手作業で入力し直すとなると、それだけで大きな負担になり、導入自体が先送りになりかねません。そのため、CSVでの一括インポートに対応しているか、移行期間中は旧来のExcel運用と並行して使えるかは、事前に確認しておくべきポイントです。

現場の入力負担を増やさない設計か

効率化のためのツールを導入した結果、かえって入力項目が増えてしまい、現場から敬遠されてしまうケースは少なくありません。そこで、図面をアップロードするだけでAIが材質や図番、数量といった情報を自動で読み取ってくれるなど、既存の作業の流れに乗せて情報が記録される設計になっているかを確認しましょう。

あわせて、PC作業に慣れていない担当者やベテラン層でも直感的に使えるか、外出先や仕入先とのやり取りの合間にスマートフォンやタブレットから確認・入力できるかも、現場への定着度を左右します。導入前にデモやトライアルを通じて実際の入力画面を確認しておくと、こうしたミスマッチを避けやすくなります。

電話・FAXの例外対応にどこまで強いか

仕入先とのやり取りが電話・FAX中心の会社では、EDI機能でどこまでそれらを代替・記録できるかが重要な比較ポイントになります。ただし、すべての仕入先が一斉にシステム対応してくれるとは限らないため、「システム経由に切り替えられる先」と「当面は電話・FAXのまま残る先」が混在することを前提に、例外対応をどう記録するかという運用ルールとセットで検討する必要があります。

すべての例外をゼロにすることを目指すのではなく、「例外が起きても、最低限の記録が残る仕組みになっているか」を基準に選ぶことが現実的です。

セキュリティ・サポート体制と費用対効果

クラウドサービスを利用する以上、情報セキュリティの認証取得状況は必ず確認しておきたいポイントです。たとえばSellBOTは、情報セキュリティの国際規格「ISO/IEC27001」の認証を取得しており、通信の暗号化や二要素認証、日次でのデータバックアップといった多層的なセキュリティ対策が講じられています。

また、サポート体制については、導入時のヒアリング・提案から運用開始後のフォローまで専任の担当者が伴走してくれるか、運用中に生じた要望や疑問をいつでも問い合わせできる窓口があるかを確認しましょう。

さらに費用面では、初期費用に加えて月額制の料金体系を採るツールが多く、料金はアカウント数やデータ容量によって変動する場合と、変動しない場合があります。導入を検討する際は、単純な月額費用だけでなく、「今かかっている探す・確認する・転記するという作業時間を金額に換算するといくらになるか」を試算したうえで比較すると、費用対効果を判断しやすくなります。

まとめ|調達業務の効率化は「小さく始めて」定着させる

調達業務の効率化とは、探さずに判断できる、抜け漏れが起きない、属人化しない、例外があっても情報が散らばらない、そして現場が無理なく続けられる、という5つの状態を実現することです。ただし、これらはツールを導入すれば自動的に実現するものではなく、入力項目を絞る、更新するタイミングを固定するといった、現場が無理なく続けられる運用を意識してこそ定着します。

Excel運用にも一定の強みはありますが、案件数や仕入先数が増えるほど、探す・気づく・紐づけるという作業量は加速度的に増えていきます。そこで、今の課題が担当者の工夫で解決できるものか、仕組みそのものを見直す必要があるものかを見極めることが、最初の一歩です。

SellBOTは、AIによる類似図面検索やクラウドEDIといった機能を通じて、こうした調達業務の課題を解決するために設計されたクラウドサービスです。

自社の課題がSellBOTでどのように改善できるのか、無料デモ実演で体験してみてください。


30秒で完了!無料デモを申し込む →

〜無料デモ 申込みの流れ〜

この記事をシェアする

工場見学予約